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夏はちょいのりで道東へ!ガリンコ号やノロッコ号に乗って自然を遊びつくそう

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夏に北海道を旅行するなら、ちょっとした冒険をしながら自然を楽しみたいところ。もし夏休みが取れて、ある程度の日数があるなら、道東エリアを思いっきりドライブしてみませんか? 今回は、道東の代表的な観光地である網走エリアと釧路エリアで自然を体感できるスポットをご紹介します。

オホーツクのさわやかな風を感じる、網走エリア

オホーツク海に面した道東の町、網走へは、最寄りの女満別空港からアクセスするのが最も早いのですが、札幌からは車で約5時間15分、旭川からでも約3時間40分かかります。かなりの長距離ドライブになってしまいますが、車を運転するのが好きな方なら、むしろ北海道の道を心ゆくまで堪能できることでしょう。

そして、オホーツク海といえばやはり、冬にやってくる流氷。紋別の「ガリンコ号Ⅱ」、網走の「おーろら」などの砕氷船に乗って、流氷を間近に見るクルージングはこのエリアで定番の楽しみ方です。

では、夏場はどう楽しむのか??

実は、ガリンコ号Ⅱは流氷のない夏シーズンも運行しているのです。なかには、札幌などでブランド魚として珍重されている「紋別カレイ」を釣るという、フィッシングクルーズが楽しめる便があるのです。

釣り具もレンタルでき、えさも購入できるので、手ぶらで気軽にチャレンジできます。オホーツク海の風を浴びながら、海底のカレイを豪快に釣り上げる体験は、大人も子供も興奮すること間違いなし。釣れたカレイはクール便で発送もできるのが嬉しいですね。

ガリンコ号Ⅱは完全予約制ですので、事前にWebサイトから手続きをしておきましょう。

■ガリンコ号Ⅱ(夏季営業ページ)
http://www.garinko.com/summer/

ガリンコ号のクルージングを楽しんだら、船着場近くにある「オホーツクとっかりセンター」にもぜひ立ち寄ってみて下さい。

愛くるしい表情がなんとも魅力的なゴマフアザラシ。この施設では、飼育員による餌やりをたった数メートルという至近距離で見学できます。アザラシの可愛らしさにきっと心を動かされるはずです。

■オホーツクとっかりセンター
https://mombetsu.jp/sisetu/other/goma/

いきなり網走の隣の紋別市からスポットをご紹介しましたが、もちろん網走市とその周辺にも見どころがたくさんあります。

紋別から国道238号を網走方面に向かうと見えてくる能取湖(のとろこ)。鮮やかなサンゴ草で有名な湖です。
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(提供:網走市観光協会

一面に広がる真っ赤な湖の景色は、ここでしか見られない絶景です。
見頃は9月ですが、タイミングが合えばぜひ訪れたいスポットの一つです。

また、網走の東の郊外にある小清水原生花園も、夏場は色とりどりの草花が楽しめます。
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(提供:網走市観光協会

見ごろは6~8月で、写真のエゾキスゲをはじめ、ピンク、赤、白などさまざまな色の花が咲き乱れます。草花の種類は約40種類。海にも近く、さわやかな潮風を感じながら、ほぼ手つかずの自然を体感できるのです。

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(提供:網走市観光協会

観光用に木道や展望台などが整備されているので、ファミリーでも安心して散策や見学ができます。

■小清水原生花園
http://www.koshimizu-kanko.com/

もし、この小清水原生花園を訪れるなら、途中のJR北浜駅にも立ち寄ってみましょう。
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海岸まで約20メートルと、海が間近に迫る絶景の駅です。
「オホーツク海に一番近い駅」として、昔から多くの観光客が訪れる駅で、駅舎の壁にはたくさんの切符や名刺が貼られています。
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ホームからの景色はこんな感じ。旅情をかき立てますね。
駅舎内にあるカフェ「停車場」も、とてもいい雰囲気でおすすめです。

■北浜駅「停車場」
http://www.h3.dion.ne.jp/~kitahama/

湿原を間近に見る!釧路エリアへ

もう一つ、道東で代表的な観光地として知られるのが、釧路エリア。先ほどご紹介した網走から釧路までは車で約2時間45分ほどです。
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太平洋に面した漁港の雰囲気がありながら、ちょっと町外れに行くと釧路湿原が広がります。夜は釧路の市街地で海の幸などを楽しみ、朝からさっそく釧路湿原の観光に向かうことができます。

なかでも、自動車でも電車でもアクセスしやすい景観ポイントの一つが、この細岡展望台です。
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広大な緑の湿原、そのなかをうねるように流れる釧路川、その向こう側に雄阿寒岳・雌阿寒岳の山並みが広がり、大自然の美しい造形を鑑賞できる展望台です。
また、この展望台は美しい夕陽が見られることでも知られています。網走から釧路に向かってドライブし、夕方にこのあたりを差し掛かった時は、寄り道してみてはいかがでしょう?

展望台から見る湿原はもちろんいいのですが、夏場ならぜひ体験していただきたいのが、釧路川沿いの線路から湿原を間近に見られる、釧路湿原ノロッコ号です。

JR釧路駅から釧路湿原駅などを経て、塘路駅までを結ぶ観光列車で、湿原の近くをゆっくりと走ってくれます。あえてこの列車で釧路湿原にアクセスしてもきっと楽しいはずです。
運行本数や発射時刻はシーズンによって変動するため、JR北海道釧路支社の公式サイトで運行情報や混雑状況をチェックして、指定席を予約しておきましょう。

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© ookinate23 – Fotolia.com https://jp.fotolia.com/id/70415124

ノロッコ号から見た釧路川の景色はこんな感じです。写真にカヌーが写っていますが、実際にこのようにカヌーで釧路川を下っていくツアーも体験できます。カヌーでゆったりと景色を楽しめるのはもちろん、運が良ければ野鳥や魚などの野生動物に出会えるかも知れません。

カヌーツアーは塘路ネイチャーセンターなどで実施していますので、ノロッコ号で塘路まで行って、カヌーで川を下ってくる、というコースがおすすめです。

■塘路ネイチャーセンター
http://www.dotoinfo.com/naturecenter/index.htm

そして、釧路湿原のもう一つの名物といえば、タンチョウです。
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© kunsuzuki7268 – Fotolia.com https://jp.fotolia.com/id/106014603

しなやかなで気品のある体つきと紅色のワンポイントは、「日本のツル」のイメージそのものではないでしょうか? その美しさと希少性から、北海道の道鳥にも指定されています。

夏場でもタンチョウが見られる場所が、釧路エリアにいくつかありますので、釧路湿原に行くならタンチョウにもぜひ会いに行ってみましょう!

阿寒町の「阿寒国際タンチョウツルセンター グルス」では、タンチョウへの保護、給餌、研究を行う専門機関。飼育場では自然に近い状態でタンチョウが飼育され、観察・見学もできます。タンチョウに関する展示コーナーや、映像・文献などのライブラリもあるので、タンチョウに魅せられた方はぜひ訪れたいところです。

■阿寒国際タンチョウツルセンター グルス
http://aicc.webcrow.jp/

さらに足をのばすなら、北海道を代表するカキの産地である、厚岸(あっけし)もおすすめ。釧路から車で片道約1時間です。
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高台から太平洋を望む、愛冠岬(あいかっぷみさき)から絶景を味わった後は…

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厚岸名産のカキを、ふんだんに味わいます!

写真は道の駅・厚岸グルメパークで注文したカキフライ(もちろん、生カキも注文できます)。他にも、市街地の各所にカキが食べられる食堂や、お土産に購入できる直売所がありますのでチェックしてみて下さいね。

■厚岸町 観光係
https://www.akkeshi-town.jp/kanko/

道東ならではの景色に出会おう

レンタカーで道東エリアの観光地をいくつも訪れる場合、どうしても走行距離が長くなりますので、時間に余裕をもったプランが理想的です。北海道の道を走っていると、思わず車を停めて写真を撮りたくなるような景色に出会うことがあります。

例えば、牧草ロール。
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きれいに巻かれた状態の牧草は北海道らしいモチーフの一つですね。
この牧草ロールを黒いビニール袋で包んで発酵させている状態も、見かけることがあります。
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この状態で牧草を発酵させ、保存性の高い飼料「サイレージ」を作っているのです。近くを通ると、発酵による甘い香りを感じることもあるでしょう。

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釧路に向かう途中で見つけた、シラルトロ湖の夕陽。こうした偶然の出会いが、北海道ドライブの醍醐味だと思います。

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網走からまっすぐ釧路に向うのも良いですが、ぐるっと中標津町に寄り道をして、開陽台展望台から絶景を眺めるのも良いですね。先ほどご紹介した、小清水原生花園から車で約2時間です。

夏は北海道ならではの自然を気軽に体感できる季節。自分だけの景色を見出しながら走る道東ドライブは、きっと素敵な思い出になるはずです。北海道の短い夏を、思う存分遊び尽くしていただけたらと思います!

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