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札幌発、世界遺産・知床への旅【保存版】一生に一度は行きたい!

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世界に類を見ない独特の生態系と自然環境が維持されている知床半島は、北海道を訪れる多くの旅行者にとって憧れの地の一つ。チャンスがあるなら、札幌でレンタカーを借りて、知床に向かう壮大な冒険旅行に出かけませんか? 初めての知床訪問に役立つスポット情報とプランニングのコツについてまとめました。


※トップ画像クレジット:
© Bluebird Harvest – Fotolia.com https://jp.fotolia.com/id/105170176

知床の自然は絶景・奇景づくし。一生の思い出になること間違いなし

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(写真:知床斜里町観光協会

2005年に世界自然遺産に登録された知床半島は、流氷によって運ばれてくるプランクトンによって魚介類が繁栄し、それらをヒグマやオジロワシが食べるという、海と陸がつながった食物連鎖が見られるのが大きな特徴です。
手つかずの自然が半島全体に広がり、森や山を散策すれば、ここでしか見られない美しい草花を見つけたり、エゾシカやシマリスなどの野生動物に出会えるチャンスも。

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(写真:知床斜里町観光協会

写真は、垂直に切り立った崖の壁面から、地下水が涙のように流れ落ちる「フレペの滝」。知床にはこのような絶景スポットがたくさんあります。大地のうねりを感じられるような、特異な地形や景観も知床半島の魅力の一つです。

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(写真:知床斜里町観光協会

自然環境保護のため、知床半島の大部分は開発の手が入っていませんが、その全容を海から眺めることは可能です。半島西側のウトロ港を出発点に、数社が遊覧船を運行しています。海の上から半島の先端まで迫っていけば、知床半島の迫力を体感できるでしょう。

知床半島を訪れれば、一生忘れられない思い出ができることは間違いありません。ただ、北海道の北東部に位置しているため、アクセスは必ずしも便利とはいえません。ここは発想を変え、「長い道のりを経て、ついに知床半島に到達!」という達成感を味わうための冒険旅行と位置づけた方が、きっと楽しいはずです。

片道400km以上の北海道横断ルート!無理のない日程を組もう

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知床半島に最も早くアクセスしたい場合は、女満別空港への直行便を利用して、網走からレンタカーで出発するのがおすすめですが、日程に余裕があるなら、札幌からレンタカーで知床半島を目指す旅もご提案したいです。

当然、かなりの長時間運転になってしまいますが、広大な北海道をほぼ横断するドライブルートは非日常そのものといえるでしょう。

札幌から知床までの推奨ルートを、北海道の道路情報サイト「北の道ナビ」で調べてみました。
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(出典:北の道ナビ

片道走行距離417km、時間にして6時間35分の長大ルートです!
おおまかに言うと、札幌IC (道央自動車道)→比布JCT(旭川紋別自動車道)→丸瀬布IC→国道333号、39号、334号を経由して知床・ウトロ市街へ…といったコース。移動距離のうち、約半分が高速道路での移動になります。

ただ、運転に慣れない方や体力に自信のないドライバーの方は決して無理をせず、途中の旭川などで1泊することも検討して下さい(ついでに、旭山動物園などの名所に行くのも良いですね)。

長大ルートを大いに楽しむ!おすすめ立ち寄りスポット

これだけ長い距離を走るのであれば、途中の観光スポットにも立ち寄ってみたいところです。推奨ルートから大きく外れず、時間のロスが少ない立ち寄りスポットをご紹介します。

北浜駅と小清水原生花園(網走市)

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国道334号線を斜里町に向かう途中、大空町東藻琴付近から道道102号を北に走って海岸に出ると、JR釧網本線と国道244号に突き当たります。その近くにあるのが、眼前にオホーツク海が広がる絶景駅、「北浜駅」です。

旅情を誘うレトロな駅舎で写真を撮り、構内のカフェでリラックスした後は、すぐ近くの小清水原生花園を散策するのも良いでしょう。
この網走エリアの見どころについては、当ブログの下記バックナンバーで詳しく紹介していますので、参考にして下さいね。

夏はちょいのりで道東へ!ガリンコ号やノロッコ号に乗って自然を遊びつくそう

天に続く道(斜里町)

国道334・244号を走り、知床半島の付け根あたりで立ち寄ることのできる絶景スポット。のどかな田園風景のなか、まっすぐな道がはるか遠くまで続き、その先が天まで続いているように見えることから、「天に続く道」と呼ばれています。
その感動をより深く味わいたい場合は、国道334号をウトロ側から斜里に向かって走り、峰浜付近で左折して坂を上りきったところを右折すると良いでしょう。
(冬期は除雪されないため通行できません)

いよいよ知床エリアへ!半島西側のウトロ周辺は見どころ満載

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国道334号をえんえんと走り、左手にどこまでも広がるオホーツク海が見えるようになってきたら、いよいよ知床ドライブの始まりです。
半島西側のウトロ市街地付近には、自然の奇景や絶景を体感できるスポットが多く、宿泊や食事なども便利なことから、知床観光の有力な拠点の一つとなるでしょう。

港に突如表れる巨石、「オロンコ岩」

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(写真:知床斜里町観光協会

ウトロ港の観光船乗り場からもほど近い海岸に鎮座する、高さ約60mの巨岩。この地域に住んでいた先住民族「オロッコ族」が名前の由来といわれています。石段が整備されていて、岩の頂上まで登ることもできます。そこから眺める景色もまた絶景ですよ。

知床の神秘を味わう、「知床五湖」

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(写真:知床斜里町観光協会

ウトロ市街地から車で約30分。知床の原生林に囲まれた、神秘的な5つの湖です。その美しさを心ゆくまで体験できます。誰でも安全に散策できる「高架木道」と、知床の植物を間近に見ることができる「地上遊歩道」があり、設備も充実しています。

湖に映る山々と森の色は、訪れる季節によってさまざまな表情を見せてくれます。雪に閉ざされる冬シーズンでも、ガイドツアーを利用すれば散策ができるのも嬉しいですね。

温泉が川に流れ込む!?「カムイワッカの湯の滝」<

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(写真:知床斜里町観光協会

知床硫黄山から涌き出る温泉が流れ込み、流れる温泉のような川となっているのが、「カムイワッカの湯の滝」。比較的温暖なシーズンであれば、裸足になって川に入って、水の感触を楽しむのも良いでしょう。

但し、自然のままの川を残すため、ロープなど安全のための設備は整備されていません。毎年滑落事故が発生しているそうですので、川に入る際には十分注意して下さいね。

ドライブの醍醐味が味わえます!知床峠

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(写真:知床斜里町観光協会

知床五湖からウトロ方面に少し戻り、知床自然センター付近から左折して国道334号に入ると、半島東側の羅臼町につながる知床横断道路になります。標高738mの峠は駐車場もある展望スポットです。
(この道路は冬季も除雪されないため、11月下旬から4月頃まで通ることができません)

筆者は以前、オートバイでこの峠を走ったことがあるのですが、知床の山々を眺めながら走るワインディングの気持ちよさは格別。ドライブが好きな方も、きっとここでその醍醐味を味わえるはずです。

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峠から見える山々は、春シーズンであっても残雪が見られますし、手前の森林には立ち枯れた木々が見られたりして、神秘的な光景が印象に残ります。秋に見られる紅葉の山並みも絶品です。

羅臼町は漁業の町。海の幸とホエールウオッチングを楽しもう

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横断道路を走って半島の東側に抜けると、そこは漁業の町・羅臼町。
漁港付近に豊富な海の幸を味わえる飲食店がたくさんありますし、民宿などで宿泊することも可能です。
この羅臼でも遊覧船が出ていて、沖合で大きなクジラに出会う「ホエールウオッチング」が楽しめますよ。

知床をたっぷり楽しむなら、春~秋がおすすめ

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ウトロ側・羅臼側ともに、観光船は冬シーズンには運休してしまいますし、知床横断道路も冬は雪に閉ざされてしまいますので、ドライブコースとしても不便になってしまいます。知床をたっぷり楽しみたい方は、春~秋の時期に旅行を計画することをおすすめします。

ですが、冬の時期の知床もまた魅力的です。オホーツク海に押し寄せる流氷を岬の高台から眺めたり、ウトロで温泉に浸かって、冬の旬の食べ物を楽しんだりと、この時期だからこその体験ができるはずです。

一生に一度は訪れていただきたい知床半島。奥深い大自然の虜(とりこ)となる冒険旅行に出かけてみませんか?

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