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緊急時にも慌てない!北海道ドライブであり得るトラブルと対処法5選

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北海道は、本州以南と比較して、広さ、人口密度、気象などの環境が大きく異なる地です。
この環境の違いから、北海道をドライブする際に比較的遭遇しやすいトラブルというのがあります。
今回はそれに対する対策や対処法をご紹介。
道内在住の人はもちろんですが、道外からレンタカー等でドライブする人は、環境の違いとそれによって起こりやすいトラブルを意識し、対策を覚えておきましょう。
いざという時、きっと役に立つはずです。

■ガス欠

北海道は、日本にある47都道府県の中で、最も人口密度が少ない自治体です。
一平方㎞あたりの人口は約69人で 、最も人口密度の多い東京都(6168人/㎞2)の90分の1。
ガソリンスタンドは基本的に人の住む場所に設置されているわけで、人口密度が希薄になればスタンドの密度も比例して少なくなり、給油の機会も減ります。
ガソリンの残量は、本州以南をドライブする時よりも強く気にかけておく必要があるのです。

ガス欠にならないための一番の方法は、当然ですが早めの給油を心がけること。
以下の条件の時、特に気を付けておくとよいでしょう。

給油

●一般道を走行する場合の注意点

・山間部の横断する場合
町と町の距離が離れている場所を通過する際は、早めの給油を心がけておきましょう。
ルートによっては、100㎞前後、ガソリンスタンドに全く遭遇しないこともあります。
特に天気予報などで情報が流れる有名な峠(三国峠、石北峠、日勝峠、狩勝峠など)を通過する際は事前の給油を意識。
道央と道東を隔てる日高山脈や大雪の山々は、どこも山深く町と町の間が離れています。

・曜日、時間にも注意
規模の小さな町のガソリンスタンドは、営業時間が都市部のスタンドに比べて短いです。
土曜日、日曜日、祝日は休みだったり、18~19時あたりに閉まってしまうところもあります。
そうした時間帯に走行する際は、早めの給油が必要です。

・バイパスを走らないこと
町に着いたからと言って安心するのは禁物。
給油したいのにうっかり町を迂回するバイパスを通ると、そこにはガソリンスタンドが全くなかったりします。
給油したい場合は、町の中心部を通るルートを選ぶようにしましょう。

●高速道路を走行する場合の注意点

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道内の高速道路は、給油できるサービスエリア、パーキングエリアが非常に少ないです。
以下の4か所しかありません(いずれも上下線共通)。

・道央道
砂川SA(営業時間:8~20時)
輪厚PA(24時間営業)
有珠山SA(営業時間:8~20時)
・道東道
由仁PA(営業時間:8~20時)

高速道路に一旦乗ると、相当長い距離給油できないと覚悟しておいた方が良いでしょう。
つまり一般道より更に余裕を持って給油する必要があり、少しでも不安があるなら、高速道路に乗る前に給油しておくのがベストです。

参考サイト:ドラぷら「ガスステーションの営業箇所」
http://www.driveplaza.com/sapa/shisetsu_service/gas_station/

●ガソリン警告灯を有効活用

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車種によっては搭載されているガソリン警告灯。
これが点灯してからのおよその残距離を知っておくといいでしょう。
国産車であれば、警告灯が点灯した時点でおよそ10L前後のガソリンが燃料タンクに残り(車種によって異なる)、約50~100㎞程度は走行できると思われます。
クルマの説明書などに、警告灯点灯時の残量が記されている場合もあるので、事前に確認しておくとよいでしょう。
またガソリン残量がわかっていても、自分のクルマの燃費をわかっていないと、あとどのくらい走れるか正確に把握できません。
日ごろから自分のクルマの燃費がどのくらいか、量っておくといいでしょう。

●燃費を稼ぐ走行方法を覚えておく

ガソリンの残量や給油箇所に不安を覚えた時、なるべく燃料を消費しない燃費走行をしましょう。
ゆっくり走ればいいというわけではありません。
一番のポイントは加減速をできるだけ少なくし、一定の速度で走る続けること。
ゆっくり加速、ゆっくり減速を心がけて下さい。
また回転数を低く保つのも有効。
タコメーター(回転計)があるクルマなら、意識してみるといいでしょう。

●携行缶の持参

本当にガソリンがなくなってしまったら、給油しない限りクルマは走りません。
もしガス欠が予想されるルートを走るなら、ガソリン携行缶にガソリンを入れて持参するのも有効です。
マイナス40℃でも気化するガソリンは、灯油用のポリタンクなどに入れて保管しておくことは禁止されているので、専用の携行缶で保管する必要があります。
ガソリン携行缶を選ぶ際は、消防法適合品である、「UN(試験確認済み)」マークがある製品を選んで下さい。

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[ガソリン携帯缶LX-20]
・容量20L ・オープン価格
●矢澤産業
http://www.yazawa-jp.com/
TEL:0265-25-7510

なお、車内に搭載できる最大容量は20Lまで。
また車内保管の際は、前述の通り揮発性が高いため、定期的に換気を心がけること。
ガソリンは危険物でもあるので、携行缶に付属する説明書はよく読んでおいて下さい。

■パンク

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クルマが前に進むのも、クルマが停止するのも、最終的にタイヤが路面に力を伝えるからこそ成り立つもの。
よってタイヤの管理はとても重要です。
北海道は、少し町を外れると信号のない道が続き、走行時間が長く、高速で走行する機会も多くなりがち。
そうなると当然タイヤへの負担も大きくなるわけで、トラブルも起こりやすくなります。
以下にタイヤの重要な点検のポイントと、万一タイヤにトラブルが起こった際の交換方法を紹介します。

●タイヤ表面の状態をチェック

タイヤの溝があるかないかで、摩耗度合いが判断できるのは周知の通り。
また溝があっても、ゴムであるタイヤは経年変化で性能は落ちます。
表面がテカっていたり、数年単位で交換した記憶がない場合は、新品に交換することをおすすめします。

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●空気圧はマメに点検を

空気圧の管理は、タイヤの性能を発揮するための重要な要素。
放っておけば空気は自然に抜けていくもので、減った状態で運転すると車体の安定性を欠き、燃費も悪くなり、そのまま高速走行するとタイヤの変形による異常発熱でバースト(破裂)する可能性もあります。
よってタイヤは極力メーカーの指定空気圧を維持する必要があります。
指定空気圧は、説明書、運転席のドアを開けた時に見える車体側などに記されており、空気の調整、補充はガソリンスタンドできます。
セルフでもできますし、店員さんに頼めば無料でやってくれるはず。
できれば月一回の点検を心がけて下さい。

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なお、空気圧の測定は、タイヤが冷えた状態でやるのが一般的。
長時間走行の前に測定するのがベストです。

●パンクした際の交換方法

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タイヤの異常な状態が続くと、当然パンクなどのトラブルを生みます。
どのクルマにもスペアタイヤは付いているはずなので、タイヤの交換方法は覚えておきましょう。
以下に交換方法を記しますが、スペアタイヤはあくまで臨時のタイヤなので、早めに新品のタイヤに交換するようにしましょう。
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※出典元:JAF「クルマ何でも質問箱」

■バッテリー上がり

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エンジンを始動する際はもちろん、ヘッドライトやエアコン、オーディオなど、電装系を作動させるのに必要なバッテリー。
これも経年劣化で知らずの内に劣化していき、弱るとエンジンをかけることができなくなります。
特に気温が下がるとバッテリー内の化学反応が鈍くなり、電圧が弱くなります。
これからの冬場は、起こりやすいトラブルと言えるでしょう。

●兆候

ヘッドライトが暗くなる、セルモーターの回り方が弱くなどの兆候があります。
また長期間乗らなかったり、短時間乗車の繰り返しが続いた場合も、放電過多でバッテリーが弱っている可能性があります。
そうなったら早めに充電や、新品への交換の必要があります。

●緊急時の始動方法

元気なバッテリーを搭載しているクルマ(救援車)を用意することで、バッテリーが上がっていてもエンジンをかけることができます。
ただし、ブースターケーブルが必要。
カー用品店などで2000円程度で売っているので、クルマに積んでおくといいでしょう。
以下に救援車とブースターケーブルを使用したエンジンのかけ方を記しておきます。

<留意点>
・救援車のバッテリーは、自分のクルマのバッテリーの電圧(乗用車は通常12V、トラックなどは24V)と同じでなければなりません。
・赤いケーブルは+同士、黒いケーブルは-同士(バッテリーが上がったクルマは車体の金属部分)を結びます。

<手順>
(1)上がったクルマのバッテリーの+端子を赤いケーブルでつかむ。

(2)救援車のバッテリーの+端子を赤いケーブルのもう一端でつかむ。

(3)救援車のバッテリーの-端子を黒いケーブルでつかむ。

(4)上がったクルマのバッテリーの金属部分(車体、エンジンなど)を、黒いケーブルのもう一端でつかむ。

(5)救援車のエンジンをかけ、少しエンジンをふかす。

(6)上がったクルマのエンジンをかける(キーを回してセルで始動させる)。

(7)エンジンがかかったら逆の手順でケーブルを外す。

(8)エンジン始動後は、弱っているバッテリーに充電するため、しばらく走る必要があります

■スリップによる事故など

これからの季節、気温が下がり積雪が進むと運転の危険性が増します。
特に凍結路面でのスリップは危険度が高いため、滑りやすい路面を運転する際の注意点を記します。

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●基本的にはゆっくり発進、ゆっくりブレーキ、ゆっくりハンドルを切るのを意識。
「急」が付く運転は厳禁。

●坂道などの運転時は特に「急」が付く運転は厳禁。
下り坂ではエンジンブレーキを多用して下さい。

●夜間の走行に注意。
昼間溶けた雪が水分となり、それが夜の冷え込みで凍結します。
一見アスファルトが見えていても、このような凍結面で覆われている場合があるので(ブラックアイスバーン)、要注意です。

●急激に気温が上がった時。
雪などが解け、凍結路面の上に水分が載った状態になり、非常に滑りやすくなります。
気温は暖かくても、油断は禁物です。

●万一スリップしてクルマの制御が効かなくなった場合、最悪クルマを雪の壁などにぶつけて回避する方法もあります。
あくまで緊急時の方法ですが、対向車線への飛び出し、路肩への脱輪などを回避する方法として、覚えておくと良いでしょう。

■タイヤの空転(スタックなど)

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同じく冬ならではのトラブルですが、雪道にはまるとタイヤが滑って動かせなくなってしまう場合があります。
凍結路面でタイヤが空転することも。
こうした時にそなえて、事前に車内に

・スコップ(一番重要)
・いらなくなった毛布
・スノーヘルパー=タイヤと路面に挟む滑り止め
(ホームセンターなどで数千円で販売)

を用意しておくとよいでしょう。
タイヤが空転するようになったら、以下の事を試してみて下さい。

●アクセルのふかし過ぎは、空転を助長させます。
基本的にアクセルはじわっと踏み、クルマの動力をゆっくり路面に伝えるようにしましょう。

●新雪の場合、クルマをわずかにゆっくりと前後に移動させることで、タイヤ前後の雪が踏み固められて、滑りにくくなる場合があります。

●複数人いる場合は運転手以外の人は、クルマを押します。
運転者がアクセルをふかすのと合わせる必要があるので、窓を開けて声を掛け合いましょう。

●タイヤが空転し続けると雪の表面を磨くことになり、余計に滑りやすくなります。
駆動輪のタイヤの前後の雪をかいて、路面などを出すようにしましょう。

●それでも空転してしまう場合、進行方向(前進する場合はタイヤの前、後退する場合はタイヤの後ろ)と路面(雪面)の間に、物を挟む方法が一般的。
用意したスノーヘルパーや毛布を、タイヤと雪面の間に挟んでみて下さい。

●凍結路面などでタイヤが空転してしまう場合、砂を撒くのも有効。
峠の坂道など、凍結による空転が起こりやすい場所には、道路脇に砂箱が設置してある場合があります。
これを利用しましょう。

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以上、緊急時の対処方法をみてきましたが、どうしても立往生をしてしまう場合は、通過する別のクルマに助けを求める、JAFなどに救援を頼むなどの必要があります。
JAFは、ロードサービスをはじめとするクルマの救援のプロなので、ドライバーは加入しておくといざという時安心です。

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●日本自動車連盟(JAF)
TEL:0570-00-2811
http://www.jaf.or.jp/
・入会金:2000円(1年分の場合)
・年会費:4000円

ただ、トラブルは起こらないに越したことはありません。
そのために大事なのは

・日ごろのクルマの点検
・出かける前の気象情報などの入手

などが重要。
万一トラブルに見舞われそうな場合は、ドライブを中止する勇気も必要です。
冬になるとそういう状況も増えますので、是非ともその辺に注意して、安全にドライブを楽しんで下さい。

この記事はいかがでしたか?